令和5年度支援課題審査および採択の内訳について
令和5年度の委託事業対象課題(preF, F, B, C)は、令和4年8月に公募を行い、シーズpreFは22課題(NCC内:8課題、NCC外:14課題)、シーズFは5課題(NCC内:4課題、 NCC外:1課題)、シーズBは2課題(NCC内:2課題、 NCC外:0課題)、シーズCは2課題(NCC内:0課題、 NCC外:2課題)の応募がありました。
令和5年度の補助事業対象課題(A)は、令和4年10月に公募を行い、51課題(NCC内:22課題、 NCC外:29課題)の応募がありました。
これらの課題に対し、書面審査およびヒアリング審査を行い令和5年度シーズA の10課題( NCC内:5課題、 NCC外:5課題)を新たに採択し、令和4年度の課題のうち、8課題を継続しました。また、委託事業に関してAMEDに採択されたものはありませんでした。
評価委員会の構成、評価項目、評価点・採択基準、審査経過、評価結果(シーズA 新規)は以下の通りです。
注:下記の役職は2022年9月審査時点の情報です。
評価委員会の構成
委員長 | 土井 俊彦 橋渡し研究推進センター センター長 先端医療開発センター センター長 |
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副委員長 | 土原 一哉 橋渡し研究推進センター 拠点統括 先端医療開発センター 副センター長 |
委員 | 伊藤 雅昭 東病院 副院長 研究担当(医療機器) 越坂 卓也 TAC 代表 都賀 稚香 研究所 副所長 山本 昇 中央病院 副院長 研究担当 吉野 孝之 東病院 副院長 研究担当(医薬品) |
以下に該当する場合は、当該被評価者(研究開発代表者)に対する書面審査、ヒアリング審査等における質疑等を行うことはできない(利益相反の予防的マネジメントの対象)とした。
- 被評価者(研究開発代表者)が家族であるとき
- 被評価者(研究開発代表者)が国立がん研究センターにおいて同一の分野、部門、診療科等に所属している者であるとき。又はクロスアポイントメント等で所属する大学、国立研究開発法人、国立試験研究機関等の研究機関において同一の学科等又は同一の企業に所属している者であるとき。
- 被評価者(研究開発代表者)が課題評価委員会の開催日の属する年度を含む過去3年度以内に緊密な共同研究を行った者であるとき
- 被評価者(研究開発代表者)が博士論文の指導を行い、又は受ける等緊密な師弟関係にある者であるとき
- 被評価者(研究開発代表者)から当該委員が、課題評価委員会の開催日の属する年度を含む過去3年度以内に、いずれかの年度において100 万円を超える経済的利益を受けているとき
- 被評価者(研究開発代表者)と直接的な競合関係にあるとき
- その他深刻な利益相反があると認められるとき
評価項目、評価点・採択基準
1.評価委員は書面審査およびヒアリング審査(適宜)により、「新規性」「優位性」「医療現場での必要性」「計画妥当性」を評価項目として各課題の評価を実施した。
- 「新規性」
- 「優位性」:類似研究(ゴールが似ているものも含め)との差別点を明確に記載しているかを評価する評価。
- 「医療現場での必要性」:臨床現場での課題点と解決策を具体的に記載しているかを評価する。
- 「計画妥当性」:各シーズ区分が求める成果目標に向け、研究開発期間の中で実現可能な計画となっているかを評価する。、また、各シーズ区分で定められた知財の取り扱い、企業との連携、規制当局との連携などの応募条件を満たしているかを評価する。
2.評価委員は各評価項目について、以下の5段階評価で評点をつけるものとし、「採択してよい」と判断した場合に3点以上をつけた。評価は絶対評価とした。また各評価項目の点数を踏まえ、強み、弱みのコメントを記入した。事務局は、課題の評価の結果(総合評価および評価コメント)を個々の研究開発代表者に通知した。
点 | 意味 | 評価のポイント |
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5 | 極めて優れている | 極めて国際競争力がある / 我が国の健康医療分野において戦略的に非常に重要な研究開発 /すばらしい提案であり欠点なし、あるいは無視できる程度の欠点あり |
4 | 優れている | 国内競争力がある / 我が国の健康医療分野において戦略的な研究開発 / 優れた提案だが多くの小さな欠点あり |
3 | 妥当である | 我が国の健康医療分野において戦略的に投資すべき研究開発 / 優れた提案だが少数の中程度の欠点あり |
2 | やや不十分である | 長所はあるが、複数の中程度の欠点、あるいは一つの大きな欠点あり |
1 | 不十分である | 長所はほとんどなく、多数の大きな欠点あり |
審査経過
応募者が作成した申請書をもとに全課題の書面審査を実施した。補助事業のシーズAでは、新規課題の書面評価における中位17課題、継続希望の16課題についてウェブ会議形式のヒアリング審査を実施した。委託事業ではpreF 10課題、F 2課題について同様にウェブ会議形式のヒアリング審査を実施し、preF 6課題、F 1課題をAMED公募に申請した。
令和5年度シーズA課題の評価結果
採択課題および全応募課題における各評価項目および総点の平均点 | |||||
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新規性 | 優位性 | 医療現場での 必要性 |
計画妥当性 | 総点 | |
採択課題 | 3.4点 | 3.5点 | 3.4点 | 3.2点 | 13.5点 |
全応募課題 | 3.1点 | 3.1点 | 3.1点 | 2.9点 | 12.2点 |