目次
募集
国立がん研究センターは文部科学省橋渡し研究支援機関の認定をうけ、CPOTが「橋渡し研究支援を実施する拠点」として、AMED橋渡し研究プログラム申請の窓口となります。
AMED橋渡し研究プログラムとは、AMEDが主導となり、文部科学大臣が認定した橋渡し研究支援機関を通じて、アカデミア等の優れた基礎研究の成果を臨床研究・実用化へと育成するために研究費等の支援を行うものです。本プログラムでは、5つのシーズ区分に対して、支援を行います。各区分は、橋渡し研究支援機関が優れた基礎研究成果を発掘し、特許出願に必要な研究等を見極め「シーズ」に育てるシーズA(早期開発段階)と、機関の支援により開発を進め実用化に向けた研究を行うpreF、シーズF、B、C(後期開発段階)に分かれます。
募集対象
対象課題は、アカデミア等における基礎研究成果に基づき、医薬品・医療機器・再生医療等製品・体外診断用医薬品等の実用化を目指すものとします。開発段階によりシーズをシーズA、preF、シーズF、シーズB、シーズCに区分します。
シーズA | preF | シーズF | ||
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シーズB | シーズC | |||
基礎研究 | 応用研究 | 非臨床試験 | 臨床試験 | |
対象課題 | 2年以内に関連特許出願を目指す基礎研究課題 | 関連特許出願済みで非臨床POC取得に必要なパッケージの取得を目指す課題 | 関連特許出願済みかつ、開発にあたって企業連携が確立しており、非臨床POC取得及び治験届提出を目指す課題、あるいは医療への適応のため早期・戦略的な企業導出を目指す課題 | |
関連特許出願済みで非臨床POC取得を目指す課題 | 関連特許出願および非臨床POC取得済みで、治験開始を目指して1年度以内に臨床試験の準備を完了し、その後2~3年度以内に臨床POC取得を目指す課題 | |||
応募条件 | 支援期間中に企業との対話の開始 | 研究開発実施予定期間内に治験開始に必須な非臨床試験の項目についての対面助言を終了および企業との連携を行うための計画が立てられていること | アカデミアと企業の共同提案、連携企業および導出予定先企業における引き受け後の開発方針、PMDA対面助言を実施していること | |
PMDA対面助言を実施していること | ステージゲートまでに対面助言を終了し、通過後、速やかに治験開始できること | |||
研究費支給額 | 最大500万円/年度 | 1,000万円/年度 | 前半2年間 7,000万円/年度 後半については引き上げを検討 |
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5,000万円/年度 | 1年目 1,000万円/年度 ステージゲート後 最長3年間 8,000万円/年度 |
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実施期間 | 原則1年間、最長2年間 (1年度に再評価を行う) |
2年間 | 5年間 | |
最長3年間 | 最長4年間 |
応募資格
研究開発代表者が国の施設等機関、公設試験研究機関、学校教育法に基づく大学及び同附属試験研究機関等、民間企業の研究開発部門・研究所等、研究を主な事業目的としている特例民法法人等、研究を主な事業目的とする地方独立行政法人または非営利共益法人技術研究組合に所属し、かつ、主たる研究場所とし、応募に係る研究開発課題について、研究開発実施計画の策定や成果の取りまとめなどの責任を担う能力を有する研究者。
募集中のシーズ
令和6年度 橋渡し研究プログラムの募集は終了しました。
シーズ相談は随時受け付けています。「シーズ開発のご相談」のボタンからお問い合わせください。
令和6年度 課題応募から研究開始までのスケジュール
過去のシーズ募集
- 令和6年度 AMED橋渡し研究プログラム支援課題〈シーズA〉の募集ページ
- 令和6年度 AMED橋渡し研究プログラム支援課題〈preF、シーズF、B、C〉の募集ページ
- 令和5年度 AMED橋渡し研究プログラム支援課題〈シーズA〉の募集ページ
- 令和5年度 AMED橋渡し研究プログラム支援課題〈preF、シーズF、B、C〉の募集ページ
- 令和4年度 AMED橋渡し研究プログラム支援課題の募集ページ
選定方法
令和5年度支援課題審査および採択の内訳について
令和5年度の委託事業対象課題(preF, F, B, C)は、令和4年8月に公募を行い、シーズpreFは22課題(NCC内:8課題、NCC外:14課題)、シーズFは5課題(NCC内:4課題、 NCC外:1課題)、シーズBは2課題(NCC内:2課題、 NCC外:0課題)、シーズCは2課題(NCC内:0課題、 NCC外:2課題)の応募がありました。
令和5年度の補助事業対象課題(A)は、令和4年10月に公募を行い、51課題(NCC内:22課題、 NCC外:29課題)の応募がありました。
これらの課題に対し、書面審査およびヒアリング審査を行い令和5年度シーズA の10課題( NCC内:5課題、 NCC外:5課題)を新たに採択し、令和4年度の課題のうち、8課題を継続しました。また、委託事業に関してAMEDに採択されたものはありませんでした。
評価委員会の構成、評価項目、評価点・採択基準、審査経過、評価結果(シーズA 新規)は以下の通りです。
注:下記の役職は2022年9月審査時点の情報です。
評価委員会の構成
委員長 | 土井 俊彦 橋渡し研究推進センター センター長 先端医療開発センター センター長 |
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副委員長 | 土原 一哉 橋渡し研究推進センター 拠点統括 先端医療開発センター 副センター長 |
委員 | 伊藤 雅昭 東病院 副院長 研究担当(医療機器) 越坂 卓也 TAC 代表 都賀 稚香 研究所 副所長 山本 昇 中央病院 副院長 研究担当 吉野 孝之 東病院 副院長 研究担当(医薬品) |
以下に該当する場合は、当該被評価者(研究開発代表者)に対する書面審査、ヒアリング審査等における質疑等を行うことはできない(利益相反の予防的マネジメントの対象)とした。
- 被評価者(研究開発代表者)が家族であるとき
- 被評価者(研究開発代表者)が国立がん研究センターにおいて同一の分野、部門、診療科等に所属している者であるとき。又はクロスアポイントメント等で所属する大学、国立研究開発法人、国立試験研究機関等の研究機関において同一の学科等又は同一の企業に所属している者であるとき。
- 被評価者(研究開発代表者)が課題評価委員会の開催日の属する年度を含む過去3年度以内に緊密な共同研究を行った者であるとき
- 被評価者(研究開発代表者)が博士論文の指導を行い、又は受ける等緊密な師弟関係にある者であるとき
- 被評価者(研究開発代表者)から当該委員が、課題評価委員会の開催日の属する年度を含む過去3年度以内に、いずれかの年度において100 万円を超える経済的利益を受けているとき
- 被評価者(研究開発代表者)と直接的な競合関係にあるとき
- その他深刻な利益相反があると認められるとき
評価項目、評価点・採択基準
1.評価委員は書面審査およびヒアリング審査(適宜)により、「新規性」「優位性」「医療現場での必要性」「計画妥当性」を評価項目として各課題の評価を実施した。
- 「新規性」
- 「優位性」:類似研究(ゴールが似ているものも含め)との差別点を明確に記載しているかを評価する評価。
- 「医療現場での必要性」:臨床現場での課題点と解決策を具体的に記載しているかを評価する。
- 「計画妥当性」:各シーズ区分が求める成果目標に向け、研究開発期間の中で実現可能な計画となっているかを評価する。、また、各シーズ区分で定められた知財の取り扱い、企業との連携、規制当局との連携などの応募条件を満たしているかを評価する。
2.評価委員は各評価項目について、以下の5段階評価で評点をつけるものとし、「採択してよい」と判断した場合に3点以上をつけた。評価は絶対評価とした。また各評価項目の点数を踏まえ、強み、弱みのコメントを記入した。事務局は、課題の評価の結果(総合評価および評価コメント)を個々の研究開発代表者に通知した。
点 | 意味 | 評価のポイント |
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5 | 極めて優れている | 極めて国際競争力がある / 我が国の健康医療分野において戦略的に非常に重要な研究開発 /すばらしい提案であり欠点なし、あるいは無視できる程度の欠点あり |
4 | 優れている | 国内競争力がある / 我が国の健康医療分野において戦略的な研究開発 / 優れた提案だが多くの小さな欠点あり |
3 | 妥当である | 我が国の健康医療分野において戦略的に投資すべき研究開発 / 優れた提案だが少数の中程度の欠点あり |
2 | やや不十分である | 長所はあるが、複数の中程度の欠点、あるいは一つの大きな欠点あり |
1 | 不十分である | 長所はほとんどなく、多数の大きな欠点あり |
審査経過
応募者が作成した申請書をもとに全課題の書面審査を実施した。補助事業のシーズAでは、新規課題の書面評価における中位17課題、継続希望の16課題についてウェブ会議形式のヒアリング審査を実施した。委託事業ではpreF 10課題、F 2課題について同様にウェブ会議形式のヒアリング審査を実施し、preF 6課題、F 1課題をAMED公募に申請した。
令和5年度シーズA課題の評価結果
採択課題および全応募課題における各評価項目および総点の平均点 | |||||
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新規性 | 優位性 | 医療現場での 必要性 |
計画妥当性 | 総点 | |
採択課題 | 3.4点 | 3.5点 | 3.4点 | 3.2点 | 13.5点 |
全応募課題 | 3.1点 | 3.1点 | 3.1点 | 2.9点 | 12.2点 |
実績
令和5年度
補助事業 |
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委託事業 |
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令和5年度の委託事業対象課題(preF, F, B, C)は、令和4年8月に公募を行い、シーズpreFは22課題(NCC内:8課題、NCC外:14課題)、シーズFは5課題(NCC内:4課題、 NCC外:1課題)、シーズBは2課題(NCC内:2課題、 NCC外:0課題)、シーズCは2課題(NCC内:0課題、 NCC外:2課題)の応募がありました。
令和5年度の補助事業対象課題(A)は、令和4年10月に公募を行い、51課題(NCC内:22課題、 NCC外:29課題)の応募がありました。
これらの課題に対し、書面審査およびヒアリング審査を行い令和5年度シーズA の10課題( NCC内:5課題、 NCC外:5課題)を新たに採択し、令和4年度の課題のうち、8課題を継続しました。また、委託事業に関してAMEDに採択されたものはありませんでした。
令和5年度の支援課題は、シーズA18課題、preF 1課題の計19課題です。
令和5年度シーズA (新規)
シーズ番号 | 課題名 | 代表者所属機関 | 研究代表者 |
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22-A-03 | 腫瘍ホーミングペプチドを連結させた次世代光感受性物質の開発 | 名古屋市立大学 | 片岡 洋望 |
22-A-08 | 腫瘍微⼩環境の代謝システムを制御するセラノティクスの開発 | 東京⼤学 | ⼤澤 毅 |
22-A-18 | 咽喉頭表在癌の診断を支援するAIシステムの開発 | 国立がん研究センター | 林 隆一 |
22-A-20 | DDS製造法の開発 | 大阪大学 | 山本 浩文 |
22-A-22 | 消化管狭窄に対する局所加熱型バルーン拡張デバイスの開発 | 東京都立大学 | 八木 一平 |
22-A-23 | 膵切除後の膵液瘻を予防する革新的補強材の開発 | 国立がん研究センター | 杉本 元一 |
22-A-27 | 血管周囲の腫瘍に対する新規アクセスデバイスの開発 | 国立がん研究センター | 吉田 泰之 |
22-A-28 | 膜タンパク質の切断産物に着目した固形がん治療用抗体の作製とその機能解析 | 佐々木研究所 | 佐々木 一樹 |
22-A-32 | 胆道細菌叢に着眼した新規がん免疫治療開発 | 国立がん研究センター | 熊谷 尚悟 |
22-A-46 | 直腸癌術後排便機能障害に対する脂肪組織由来幹細胞および脂肪組織を用いた新規再生治療法の開発 | 国立がん研究センター | 西澤 祐吏 |
令和5年度シーズA (継続)
シーズ番号 | 課題名 | 代表者所属機関 | 研究代表者 |
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21-A-08 | RETがん遺伝子に存在する新規治療標的変異クラスター | 国立がん研究センター | 河野 隆志 |
21-A-16 | 癒着性小腸閉塞に対する新たな低侵襲治療の開発 | 国立がん研究センター | 砂川 弘憲 |
21-A-22 | がん抑制遺伝子を標的とした非臨床試験シーズ | 国立がん研究センター | 吉見 昭秀 |
21-A-23 | がん細胞へのウイルス抗原導入による抗腫瘍免疫応答の再起動 | 国立がん研究センター | 小山 正平 |
21-A-24 | 脳腫瘍に対する新規キメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞(CART細胞)の実用化を目指した開発 | 国立がん研究センター | 渡邊 慶介 |
21-A-31 | 挿管操作を補助する医療機器の開発研究 | 国立がん研究センター | 橋本 学 |
21-A-32 | 直腸がん手術支援機器の開発 | 立命館大 | 小西 聡 |
21-A-37 | イヤホン型ワイヤレス脳波計を活用したAI制御デジタルセデーションの開発 | 国立がん研究センター | 矢野 友規 |
令和5年度シーズpreF
シーズ番号 | 課題名 | 代表者所属機関 | 研究開発代表者 |
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21-preF-02 | がん治療用抗原提示細胞プラットフォームの非臨床試験パッケージ策定研究 | 国立がん研究センター | 植村 靖史 |